~「自分でやってみよう」なんて聞いたことありません~
自分の身体のことを自分で管理しよう、という意識が、
一体どれほどの方に定着しているでしょう。
「身体は悪くなったら医者や歯医者が治してくれるもんでしょう?。
だって、病気を治すのが医者や歯医者の役目でしょう?」
・・・今まで患者さんから散々言われてきた言葉です。
私もそれが医療者の務めだと思って、技術や知識の研鑚をすべく、
いろんな勉強会に出ては少しでも患者さんの為になる勉強をしてきました。
そして、ありがたいことに、長くお付き合いさせていただく患者さんも
次第に増えてきました。
しかし、その一方で、おかしな矛盾を感じ始めました・・・・。
~なぜ患者さんは繰り返し治療をしにくるのだろう~
患者さんの経済的負担が少ないように、なるべく保険診療の範囲で、
また、なるべく歯を長持ちさせようと思って一生懸命治療しているのに、
そして、トラブルが芽を出す前に早期発見しようと、定期健診を勧めているのに
患者さんは繰り返し治療のために来院する。
まるで「いたちごっこ」をやっているよう。
そして、いたちごっこをやっていくうちに、確実に歯を削って、何かを詰めたり
かぶせたり、抜いたりしている・・・。
果たして、これは「治療」というのでしょうか?。
「治療」とは、「原因を取り除く」のが大前提です。
~「あなた」の身体は他の誰のものでもない~
繰り返し治療を受けることになるのはなぜでしょう?
例えば、誰でも1度くらいは風邪を引いた経験はあるでしょう。
中には、夏・冬問わず、年中風邪をひいている人もいます。
そのたびに風邪薬を飲んでる人もいます。
でも、2,3回繰り返すようであれば、いい加減予防に力を入れた方が利口ですね。
では、いつも風邪をひく原因は何ですか?。
仕事や勉強で徹夜続き?。
接待や夜遊びで不規則・睡眠不足?。
でたらめな食生活で栄養がめちゃくちゃ?。
それは、是非改善すべきです。やろうと思い立てば、少しは改善できるでしょう。
では、栄養も睡眠もばっちり。規則正しい毎日で、心配事や悩みもなく、
外から帰ればうがい、手洗いに余念がない・・・。なのにいつも風邪をひく。
もうそれ以上はやりようがないですね。
仕方なくあきらめて外に出ないようにするか、薬を飲んでしのぎますか?。
一般常識ではうかがい知れない「何か」が起きているのかもしれません。
それは、お医者さんにも見つけることはできないのです。
そう、実はあなた自身が一番良く知ってるはずなんです。
もっと自分自信に興味を持てば、そのヒントはすぐに見つかります。
現代の医療システムは、自分自身に興味を持てなくしてしまっているのかも?
だから、自分の身体にもっと興味をもって、自分の身体の状態を知ることからはじめませんか?。
~「歯と身体の境い目」ってどこですか?
歯に限った事ではありません。
歯と副鼻腔のさかいめ、副鼻腔と耳・喉のさかいめ、喉と舌のさかいめ、
喉と食道・肺のさかいめ、食道と胃の・・・・
はっきりとした線引きがあるわけではありませんよね。
病気や症状は、そんな線引きなんかお構いなしに身体に現れるのです。
しかし、それを診る医療者側は、それぞれの専門しか診ないのです。
歯の痛みと足首のねんざが関係ないと、一体誰が言えるでしょうか?。
それぞれの専門医の専門外の部分が原因だったって、不思議ではないのです。
身体の症状は自分で良くできるという人は多いです。
ヨガ・漢方・アロマ・ホメオパシー・リンパマッサージ・・・などなど。
そんなたいそうなことでなくても、温浴や自分揉んだりストレッチやサプリを使うことは、誰でも日常にやっていることです。
・・・なぜ歯だけは歯医者なのでしょうか?
むし歯の穴を埋めたりかぶせたりは確かに自分ではできません。
しかし削って埋めたりかぶせたりは、根本治療ではないし原因もなくなっていません。
逆に、原因をなくすのは歯医者にはできないことです。