即日処置・・・それは1日で終わる処置です。

むし歯の治療の基本は、「削って埋める」です。

むし歯菌が染み込んだ歯の部分は感染しており、削り取る以外に方法がないと言われています。

指をケガして、ばい菌が入ったからと指を切断しますか？

肺炎を起こしたからと、すぐに肺を切除しますか？

歯には自己治癒力・再生能力がないので削るしかないと言われてきましたが、

果たしてそうでしょうか。
今では感染した部分を削り取る以外に、殺菌してミネラルを補給することで再石灰化を促す方法が広まりつつあります。深く削らないことで、神経に対する負担も軽くなります。

「削って埋める」。この方法によって「一生OK」と言えればいいのですが、高かろうと安かろと「人工物」に変わりはありません。どんな方法を使っても、いつかは再治療が必要になるでしょう。ポイントは、いかに歯の残りの部分が多いかです。

時には、1本のむし歯処置に2時間かかることもあります。

もちろん、患者さんが理解なさり、そこまで強くお求めになればですが。

また、冠（かぶせもの）をかぶせる・かぶせなおす
心棒を建て、差し歯にする処置も同様に、多くは1日で終わります。

削って、型を採って、後日出来上がりを待つ、ということはほとんどありません。今まで数回、数週間かかっていた処置も1日で可能になります。

ただし、処置が終わることと、原因の根本が解決することは同じでないことをご理解ください。

なぜなら、原因の多くは歯にないことがほとんどだからです。